「どんな症状のときに病院に連絡するべき?」

「どんな症状のときに病院に連絡するべき?」

乳がんケアの専門家が乳がんとその治療に関する疑問に答えます。


PiNK 2018年 春 p.21

Q: 治療が終わったのですが、乳がんが再発するのではないかと不安です。どのような症状があったら病院に連絡するべきですか?

A: 治療が終わった後に問題がない人がほとんどですが、乳がんの再発などを不安に思うのは普通のことです。

乳がんを患った人は、そうでない人に比べて新たな原発性乳がんが発症するリスクがわずかに高くなります。どのような手術を受けた場合でも、治療後の診察が続いている人や定期的にマンモグラフィ検査を受けている人も乳房、胸部、その周囲の部位を意識することは大切です。

新たな原発性乳がんは乳房温存手術を行った側の乳房にも、反対側の乳房にも発生する可能性があります。 乳がんが胸部や乳房、原発部位や傷跡近くの皮膚に再発することもあります。これは局所再発と呼ばれるものです。乳がんが再発し、胸部、首、鎖骨の下のリンパ節に広がった場合、局所進行乳がんと呼ばれます。

手術跡の普段の感じに慣れ、残っている乳房細胞があれば自己チェックをし、脇の下や首も定期的にチェックしましょう。変化に気づいたら、まだ通院している場合は病院に連絡をするか、かかりつけ医に診てもらいましょう。


乳がんが体の別の部位に転移した場合、転移性乳がんと呼ばれます。転移性乳がんは骨、肺、肝臓、脳に転移することが多く、場合によっては何年もの間、対処治療をすることができますが、完治しません。

転移性乳がんの症状の多くはほかの症状と似ていますが、 一般的な咳、風邪の症状、痛みに関係ない症状が出て、長引く場合は病院の医療チームやかかりつけ医に連絡しましょう。
すべての症状を記載することはできませんが、注意すべきものは以下の通りです。

  • 背中、腰、肋骨などの痛みが痛み止めを飲んでも緩和せず、1〜2週間継続し夜間に痛みが強くなる
  • 原因不明の体重現象と食欲減退
  • 常に気持ちが悪い
  • 肋骨下部や上腹部の不快感や腫れ



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