【Hana-meレポ】ニューバランスジャパン

【Hana-meレポ】ニューバランスジャパン

TEXT & PHOTO: Juna Takano

2023年10月12日(木)ニューバランスジャパン本社において、同社の乳がん啓発活動の一環として、社員向けに乳がんセミナー「Hana-me」を開催しました。今回は「がん診断時に知っておきたいこと」「がんと心のケア」の2つテーマに焦点を当て、通常の60分セッションより延長して特別に90分セッションを実施しましました。このセッションには、プレゼンテーション、ブレストモデルを用いたセルフチェック体験のワークショップおよび質疑応答が含まれています。

3年ぶりの対面開催となった今回は、オフラインで35名、オンラインで72名、合計107名の社員が参加しました。以前ご参加いただいた方も初めての方も、頷いたりメモを取ったりしながら真剣に話に耳を傾けてくださいました。

今回は、参加者の約1/3と男性の参加率が高く「男性も乳がんに罹患する可能性はある」という話を真剣な表情で聞いていました。

久保田 伸一 社長 もオンラインでご出席くださいました

写真1) 久保田 伸一 社長もオンラインでご出席くださいました。

プレゼンテーション後は、グループで、シリコン製のブレストモデルでしこりを探すワークショップを行いました。ブレストモデルの中にあるしこりのモデルを探す体験でしたが、1cm程度の小さいしこりでもチェックすれば見つけられることを、ご自身の手で触れて確かめることができました。

当団体の講師が「このモデルには3つ以上のしこりがあります」とお伝えすると、「3個以上?!」と驚きながらも
💬「ここ、そうじゃないですか?」
💬「あれ、なくなった?!」
💬「私ももう一回触ってみよう」
と男女入り混じったグループが積極的に盛り上がる様子が見られました。

写真2) セルフチェックのワークショップで、ブレストモデルを使ってしこり探し。

質疑応用では、とても良い質問やコメントが挙がりました。「自分の身近な人を明るく励ましてしまいそうだけれど、楽観的な声掛けはしない方がいいのか?」という具体的なアプローチについての質問や、「見つけたくないからセルフチェックができない」というリアルな声もシェアしてくださいました。

日本人の乳がん罹患率は現在9人に1人と年々上がり続けていて、世界でも乳がん罹患者が多いアメリカ(8人に1人)に迫る勢いです。セルフチェックをしたら、しこりを見つけるかもしれないのが怖いのは多くの人が持つ共通認識ですが、「早めに見つけたもん勝ち!」だと感じました。早期発見は、治療期間の短縮や治療の選択肢の幅を広げることに繋がります。今回の体験を生かして、ニューバランスジャパン社の社員の方々が、より定期的にセルフチェックをするきっかけとなって欲しいと感じました。また、いざ診断されたときは、周囲のサポートが大きな支えになることも実感し、病気について話すことが恥ずかしいことではないと思える環境を作っていくことも大切だと思いました。

ニューバランスジャパン社は、社員教育だけでなく、10月の乳がん啓発月間中は啓発活動の一環として、自社オフィシャルストアの店頭でパンフレットを配布し、関連商品の売り上げの一部を当団体に寄付してくださっています。

ニューバランスジャパンの皆様、ありがとうございました!

Hana-meセミナー&ワークショップについて

ご依頼は下記から受け付けております。所要時間やテーマについてはご要望に応じて柔軟に対応いたします。お気軽にご連絡ください!
https://rftcjapan.org/outreach/hana-me/



パートナー