24 4月 PiNK Beauty Party Vol.3
文:小西俐舞ナタリー
初夏を感じさせる太陽がきらりと輝く5月中旬。東京・表参道の㈱フジシン『青山FASTAスタジオ』でPiNK Beauty Party Vol.3が開催されました。総合美容ディーラーである同社の会場には色とりどりの写真や美容ツールが飾られており、これから開催されるパーティへの期待が高まります。
今回で3回目の開催となるPiNK Beauty Partyは「美と癒し」を通じて皆さんのQOL向上に役立つようなビューティメニューをたくさんご用意。当日参加された25名の女性は、ワンピースやカチュームなど女性らしいファッションを身にまとったり、ピンク系のやわらかなメイクをされるなど季節を意識されている方が多く、会場は華やかな雰囲気に包まれました。
開催者よりオープニングの挨拶があり、2つのグループに分かれてそれぞれメイク講座とネイル施術を体験します。普段は銀座で『若創り教室』を運営されている㈱Sayの嘉門さんによる個性を生かしたシンプルメイク講座が開講。百貨店のカウンターでメイクをしてもらっても自宅では再現できない…という女性のために、教室ではSayのコスメを使用しながら実際に各自で手を動かし、大人の女性らしい“清潔若創り”を体得していただきます。「肌がくすんだ場合は明るめの下地を」、「まつ毛が減ってしまったらアイラインやつけまつ毛で目ヂカラを」と、日々綺麗でいるためのオリジナルメソッドがどんどん紹介されます。特に皆さんが一番悩まれていたのが眉の描き方。眉は年齢と共に上がってくる唯一のパーツなので、眉下を描き足すのがコツだそう。大きな鏡の前でじっとお顔を見つめる参加者の表情は真剣そのものです。最後に血色感のあるオレンジやピンクのチークをのせ、肌なじみの良いリップカラーをひけば清楚な大人フェイスの完成!和気あいあいとした雰囲気の中メイクアップをマスターしていました。
かわってFuture Nail Salonのネイリストによるブースではデザインのクオリティはもちろんのこと、長年爪トラブルに携わってきた専門ドクターが監修。爪の健康を重要視したネイル技術に最も力を入れています。「抗がん剤治療の影響やお爪のトラブルがある方に、個室での施術で心身共にリラックスしていただければ」と語るのは㈱Future Nail代表の萩原さん。今回のブースでも萩原さんのネイル学校の卒業生と在校生が手際良くスピーディにネイルを仕上げていました。利き手や日常生活をふまえたきめ細やかなカウンセリングによるデザイン提案はさすがの一言。中にはセルフケアの方法を熱心に質問されている方も。指名率ナンバーワンのカラーはやはりピンク。ワンカラーでナチュラルに仕上げる方、キュートなリボンやゴージャスなレースをあしらい仕上げる方など、会場はネイルを通じて女性同士の会話に花が咲いていました。
第一部終了後、一同は再び集まり、クッキーや國太楼のお茶を飲みながらほっと一息。ウィッグメーカー㈱スヴェンソンのブースに立ち寄られる方も多くいらっしゃいました。「治療の前後を通じてお客様一人ひとりの生活習慣を大切にしながらQOLを上げていくことが何よりも大切」と丁寧にお話してくださったのは担当の根岸さん。人毛と化学繊維ミックスのウィッグは軽くそしてナチュラル。コンシェルジュによるカウンセリング後、頭皮や毛髪の状態に合わせてセミオーダーで作ります。店舗には個室の美容室も併設しているので治療中の自毛のお手入れにも利用ができます。普段お使いのウィッグについて相談をされる方やいつもとは違うヘアスタイルにトライされる方などでブースがにぎわいました。
そしてここでスペシャルゲストが登場!バリトンソリストとして幅広くご活躍中の山本悠尋さんよりo sole mioをはじめとする歌のプレゼントが。伴奏は萩原史織さんがご担当。生命力あふれる力強い歌声はもちろんのこと、曲のエピソードや歌詞の解釈、そして「皆さんに心からも健やかなお気持ちになっていただければ」という山本さんのお話に胸を熱くされた方もきっと多いのではないでしょうか。
圧巻の歌声に聴き入った後には参加者の1人よりスピーチが行われました。PiNK夏号の英語部分にもサバイバーストーリーをご執筆いただいている彼女は来日8年目。3年程前に乳がんの告知を受け、同僚や友人などに支えられながら大変な時期を乗り越えてきた彼女が、スピーチ中によく口にしていたのは「Lucky」という言葉。笑顔で繰り返しおっしゃる彼女の前向きで感謝する心を忘れないという姿勢に、会場の誰もが勇気づけられました。
会場の一体感も最高潮となったところで第二部がスタート。後半に近づくにつれて会場の雰囲気がどんどん和やかになり、改めて女性における“ビューティ”のパワーを感じずにはいられませんでした。
楽しい時間はあっという間。主催者より閉会のご挨拶をさせていただいた後、ゲストの皆さんにお土産バッグをお渡しし、PiNK Beauty Partyは盛況のうちに幕を閉じました。
美を通じて乳がんと戦う女性のQOLを少しでも上げたいと同じ志を持った協賛企業、参加者、そしてボランティアスタッフの協力のもと、無事に終了することができました。第4回もますますパワーアップして皆さんに美と癒しの時間を届ける予定ですのでお楽しみに。引き続き、Run For the Cureの活動にご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
スペシャルゲスト:山本悠尋(バリトン)Yukihiro Yamamoto
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院独唱科修了。アカンサス音楽賞、同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。「椿姫」ジェルモン、モーツァルト「レクイエム」、バッハ「ヨハネ受難曲」、第28回「三越の第九」、第32回「台東区第九公演」、荒川第九演奏会、第62回「藝大メサイア」にてソリストを務める。第59回全日本学生音楽コンクール高校の部東京大会第1位、全国大会出場。第九回藤沢オペラコンクール入選。現在、ソリストとして幅広く活躍中。
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日時:2014年5月18日(日)午後2時〜5時
場所:表参道フジシンスタジオ
共催:株式会社フジシン、株式会社Future Nail、株式会社Say、株式会社スヴェンソン(abc順)
協賛:ヘンケルジャパン株式会社、株式会社ジャンパール、株式会社國太楼、OPI Japan
特別出演 山本悠尋(独唱)、萩原史織(伴奏)
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