「ホルモン療法をやめてもいいと言われた」

「ホルモン療法をやめてもいいと言われた」

乳がんケアの専門家が乳がんとその治療に関する疑問に答えます。


PiNK 2018年 冬 p.20-p.21

Q: 担当のがん専門医からホルモン療法をやめてもいいと言われました。何年間もこの日を待ち望んでいて、その日が来たら嬉しいと感じると思っていたのに、大きな不安感を抱いています。これは普通のことでしょうか?

A: 治療が終わった後に問題がない人がほとんどですが、乳がんの再発などを不安に思うのは普通のことです。

A. ホルモン療法が終わるとき、不安を感じるのは珍しいことではありません。自分が弱くなってしまった感じがして、セーフティネットがなくなるような気がする、と表現する女性が多いのです。治療が終わるのは喜ぶべきことですが、別の部分でがんの再発リスクを減らすための策が講じられていないと感じてしまうこともあり、再発に対する恐怖はどうしようもないほど大きいこともあるものです。


ホルモン療法が終わった後も、引き続きメリットがあるという研究結果が出ていることは、不安感を軽くしてくれるのではないでしょうか?これはキャリーオーバー効果と呼ばれています。
また、新しい症状や不安があれば、乳がんクリニックに検査に戻ることができることを覚えておくといいでしょう。この場合、乳がんケアの看護師、乳がんクリニック、またはかかりつけ医など、誰に連絡をすればいいか教えてもらっているはずです。


時間とともに不安感も薄れるでしょう。ただ、不安感が薄れることがなく、人生を楽しめずにいるのであれば、かかりつけ医に相談することをお勧めします。前に進む助けとなる、カウンセリングや話をするセラピーを紹介してもらえるかもしれません。



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